高断熱高気密住宅にすることで低い湿度を保てます。
実はそれが健康住宅のための基本です。
化学物質だけがシックハウスの原因ではありません。
カビやダニの繁殖を抑え、
ハウスダストによるアレルギーなどを抑える有効な手段が高断熱高気密です。
このページではその辺りのメカニズムについて、
優しく解説します。
写真のダニはアレルギーの一因となるヤケヒョウヒダニです。
ダニは口から水分補給を行うのではなく、
身体の表面から水分を吸収します。ヤケヒョウヒダニは低湿度に比較的強いダニですが、
55%以下の湿度では、
写真のように干からびて10数日以内には死滅してしまいます。室内湿度55%のダニと室内湿度70%以上のダニを比べると、
こんなに状態が違うことがわかります。
湿度55%のダニ と 湿度70%のダニ
下の写真は、
平均湿度55%の室内に置いた食パンと
平均湿度75%の室内に置いた食パンを比べたものです。湿度約75%の室内では、4日後にカビが生えはじめ、
1週間後には右下写真のような状態になりました。一方、湿度約55%の室内では、食パンにカビは生じませんでした。
健康住宅の敵である、カビやダニの繁殖を抑えるためには、
室内を常に湿度60%以下に保つことが理想です。
健康住宅というと、すぐ思いつくのが自然素材です。
自然素材は調湿効果があり、湿度の低い時には湿気を放湿し、
湿度の高い時には湿気を吸収します。
ですから、健康住宅としての要素として、自然素材は確かに有効です。
しかし、自然素材だけでは、カビやダニを抑えるのには不十分です。
もっと根本的な策を講じてこそ健康住宅が実現できるのです。
健康住宅の「根本的な対策」‥‥。それは高断熱高気密住宅です。
なぜ、高断熱高気密住宅が健康住宅なのでしょうか?
冬 高断熱高気密住宅は結露知らず!
一般的な住宅の場合、
「暖房している部屋」と「暖房していない部屋」の間に、温度差が生じる。‥‥‥温度差が生じると結露も生じる。
一般的な住宅
皆さんも覚えがあることでしょう。
暖房しているリビングよりも、暖房していない北側の部屋の窓の方が、
結露がひどいいのではないですか?
そしてその結露によりカビやダニが繁殖します。
この結露を解消するためには家の中に温度差を造らないことです。
つまり、一切暖房をしないか、あるいは、家中を暖房するかのどちらかです。
高断熱高気密住宅
高断熱高気密住宅であれば、少ないエネルギーで家中を暖房することができます。
つまり、高断熱高気密住宅は結露が生じず、
健康住宅の敵であるカビやダニの繁殖を抑えるのです。
それを証明するデータがあります。
下のグラフは、高断熱高気密住宅で真冬に湿度を測定した結果です。
一般的な住宅では暖房していないところは外気の湿度とほとんど同じか、
下手すると高くなってしまいます。
しかし、高断熱高気密住宅では、玄関や2F寝室も、
常に湿度50%前後であることが分かります。
では、夏の湿度はどうでしょうか?
夏高断熱高気密住宅は家中が低湿度!
一般的な住宅の場合、湿気が浸入してくる隙間が沢山あります。
そのため、エアコンでいくら除湿しても、湿度を70%以下にするのは大変です。仮に、エアコンを運転しているリビングは湿度がある程度下がっても、
それ以外のところは、外の高い湿度と同じです。
一般的な住宅
高断熱高気密住宅であれば、外から湿気が浸入する隙間が無いので、
エアコンをかければ、家中の湿度がドンドン下り、60%以下の湿度を保てます。
高断熱高気密住宅
それを証明するデータが次のグラフです。
このグラフは、高断熱高気密住宅で梅雨明けする前に湿度を測定した結果です。
一般的な住宅では、外気の湿度とほとんど同じになってしまいます。
しかし、高断熱高気密住宅では、
外気の湿度が80%を超えても、湿度60%以下を保っています。
梅雨時であるにもかかわらず、家の中はカビやダニが繁殖しにくい状態です。
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結露が発生するメカニズムについての詳細はこちらを参照してください
→ 結露の原理
法律で24時間換気システムの設置が義務化されていますが、
隙間の多い一般的住宅では
隙間から外気が流入してしまうために、上手く換気されません。
一般的な住宅
高断熱高気密住宅は隙間が少ないので、
計画通りに効率よく家中が換気されます。そのため、いつも空気が新鮮で、
家の中で発生した湿度は、速やかに外に排出されます。しかも一緒にホコリも排出されるので、
一般的な住宅よりもホコリが少なく掃除が楽です。
高断熱高気密住宅
ホコリにはダニの死骸が含まれていることが多く、アレルギー源になります。
高断熱高気密住宅は効率的な換気ができるため、
ホコリ(ハウスダスト)を少なくできるので、
健康住宅のためには欠かせない要素です。
このページでご説明した通り、高断熱高気密住宅はカビやダニの繁殖を抑え、ハウスダストが少なくなります。
健康住宅のために第一に考慮すべきは、高断熱高気密です。
高断熱高気密にした上で、内装材などをどれだけ自然素材にするのかを検討することが、
健康住宅を考える上での正しい順序です。
住まいづくりコンシェルジェの
高田公雄です
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