工事中に工務店が倒産! 最悪の事態を乗り越えられますか?

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>>工事中に工務店が倒産!

 

夢のマイホームを建築・・・
その時、最も恐ろしいリスクは工事途中でハウスメーカーや工務店が倒産してしまう事ですね。

決して他人事ではありません。その悲劇は誰にでも起こり得ます

予期せず突然にやってくる最悪の事態!
もしあなたの身に降りかかったら、それを乗り越えられますか? 

工事中に工務店が倒産!の目次

★工事中の倒産でどんな事態になってしまうのか?

  • 出来高と支払金額
  • 出来高と支払金額が同じでも、残金で完成させるのはまず不可能
  • 破産管財人は なかなか動いてくれない
  • 残工事を引き継ぐ工務店が見つからない
  • 誰もが債権を回収しようと必死です
工事中に工務店が倒産してしまった工事現場

★どうやって乗り越えたのか? 完成までのストーリー

  • 破産管財人に請負契約の解約を認めさせる
  • 残工事を引き継ぐ工務店を探す
  • 盗まれたサッシを元に戻す
  • 建材を施主支給にする
  • 実は次の手も考えていた
工事中に工務店が倒産した現場の外観

 

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実際に体験されたお施主様にその辺りの貴重なお話しをしていただきました。
まずは下の動画をご覧ください。(動画長さ 5分17秒)

動画のお施主様の場合、私が倒産した工務店の後を引継ぎ、3か月遅れにはなりましたが、お手持ちの残金の中で何とか完成させる事ができました。

倒産した工務店は、地元の業界内の評判では、ひじょうに優良企業だという事で通っていました。
この工務店に限っては倒産する事などないと、誰もが思っていました。

結局、大手企業でも中小企業でも、
どんなに経営状況が良さそうに見えたとしても、傍からでは内情は絶対にわかりません

建築途中での倒産というのはマイホームを建築するからには、必ず付いて回るリスクなのです。

万が一そうなった時、どんなことになってしまうのか?

 

 

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出来高と支払金額

出来高とは、工務店あるいはハウスメーカー(以下、建築会社とします)が倒産した時点で、それまでに掛かった建築費の事です。

契約してから住宅が完成し引き渡されるまでの間に、何回かに分けて建築会社へ支払いをする訳ですが、出来高に対して支払った金額の差がどうなのかが、まず第一の問題になるのです。

出来高よりも多く支払ってしまっている場合
・・・これは致命的です。差額を回収する事は、まずできません

出来高よりも支払額の方が少ない場合
・・・管財人から差額を払うよう請求され、拒否すると訴えられます。

ちなみに、動画で紹介した私のクライアントの場合、
出来高と支払金額はほぼ同じという状態でした。

 

 

出来高と支払金額が同じでも、残金で完成させるのは不可能

例えば契約金額が3000万円だったとします。
そして、建築会社が倒産した時点での出来高が2000万円で、実際に支払った金額も2000万円だったとします。
その場合、手元にある残金1000万円で別の工務店に完成させてもらえばいい訳が、そうは簡単に行きません。

実際に、私が別の工務店に完成までの工事を依頼し、普通に見積を取ると、残金の1.5倍の金額になりました。

つまり、1500万円掛けなければ完成できず、オーバーする500万円もの資金など手元にある訳ありませんし、銀行も融資金額を増やしてくれる訳もなく、手の打ちようが無い状況に陥るのが通常です。

※なぜ、残金の1.5倍も掛かるのか?

例えば、仮設足場などは建築会社が倒産すると、直ちに撤去されてしまいますので、引継ぐ工務店が再び手配しなければなりません。
電気の配線などは別の工事会社が引継ぐとなると、どんな配線になっているのかチェックするのに手間がかかり、ゼロから工事するのとほぼ同じ費用が掛かってしまいます。
他にも二度手間になる事柄が多々発生します。
動画でご紹介した現場では、更にサッシ業者がサッシを盗っていってしまいました。
ネット上ではよく工務店が倒産しても出来高払い(出来高の分だけ支払う)にしていれば大丈夫と書かれています。確かにそれは大切ですが、出来高払いだけでは大丈夫だとは言えません

 

破産管財人は なかなか動いてくれない

建築会社が倒産すると、破産管財人がその建築会社の財産管理をする事になります。

工事中の現場は倒産した建築会社の所有物になります。
こちらとしては、破産管財人に訴えて、できるだけ早く建築会社と結んだ請負契約を解約して、工事中の現場を引き渡してもらい、別の工務店で完成させなければなりません。

なぜなら、建物の完成が遅れれば、その分、仮住まいの家賃も掛かりますし、住宅が完成していないにも関わらず、住宅ローンの支払いも始まってしまいます。

破産管財人としては、
出来高と支払金額が同等以下であれば引き渡すが、
出来高の方が上回っていれば、差額を支払わない限り引き渡さないというスタンスですので、
まずは出来高査定をしてもらわなければなりません

ところが、破産管財人は弁護士ですから、建築の事は分かりません
出来高がどれだけなのか、査定するのは困難でかなりの時間を要するでしょうし、他にも沢山の債権者がいて、処理しなければならない事が山積していますので、こちらの思う通りにはなかなか動いてくれません

 

 

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残工事を引き継ぐ工務店が見つからない

一般的にはこの問題が一番の難題かも知れません
もし私が工務店の立場であれば、他の工務店の後を引き継いで工事をするのは嫌です。

まず工事の状況把握をするだけでも一苦労です。かなりの手間暇が必要です。しかも、違法行為や手抜き工事が発覚するかもしれません
お施主さんは途方に暮れて困っていますから、利益は度外視して、できるだけ協力してあげなければならなくなるでしょう。

ややこしく、儲からない仕事になる事は明らかなので、まず、残工事を引き受けてくれる工務店は無いでしょう。

 

誰もが債権を回収しようと必死です

動画で紹介した現場では、取り付けてあったサッシを盗られてしまいました。
この行為は窃盗になるので、破産管財人を通じて法的に訴える事になりますが、金額的な問題よりも、精神的に請けたショックは計り知れません。

それ以来、お施主様は自衛のために工事現場に寝泊まりすることになりました。

施工費用を回収できていない業者は破産管財人に債権として申し出て、
倒産した建築会社の財産の中から配当を受けるという事になります。
しかし債務超過で破産する訳ですから、財産なんて残っている訳がないですし、
配当を受ける事はまず期待できません。

そこで、中には施主から回収しようとする業者が出てきます。

サッシを盗るという行為も、
施主に対し、「サッシの代金を払ってくれたら戻してあげますよ」という事です。
人の弱みに付け込んだ、許されない行為ですが、一般的にはそれに従うしかないでしょう。
・・・ 他にも色々ありました。

倒産と言うあおりを受けて、誰もが困っているのに自分だけは助かろうとするんですね

しかし、私が味方に付いているので、そんな業者の思う通りにはさせません。

 

 

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破産管財人に請負契約の解約を認めさせる

1日でも早く、倒産した工務店との請負契約を解約して、残りの工事に着手し、家を完成させなければなりません。そのためには、破産管財人に工事の出来高と、これまでに支払った金額が同じであることを認めさせないとなりません

そこで、私が出来高を査定し、その見積書を作成しました。
それを管財人に提出し、解約に応じるよう促したのでした。

私の見積書だけでは弱いかも知れないので、住宅CMサービスに参加している工務店の何社かにも出来高の見積書を依頼しました。

それにより、工務店倒産の一報を得てから約1ケ月半後には、解約する事ができました

もし、破産管財人が出来高査定してくれるのを待っていたら、おそらく何ヶ月も掛かったでしょう。

 

残工事を引き継ぐ工務店を探す

一般の方には、これが最も難しい問題ですが、
住宅CMサービスを運営している私にとっては簡単です。
住宅CMサービスに参加している工務店の中から2社に残工事の見積りを取りました。

倒産した工務店は色々と特殊な工法を採用していて、私が選んだ2社はそれら工法の施工経験がありました。

しかし、普通に見積りを取ると、予算の1.5倍の金額になってしまったので、どうやってコストダウンするのかが最大の課題となりました。

おそらく一般的には、仮に後を引き継ぐ工務店が見つかったとしても、金額の事はどうしようも無くなってしまうのではないでしょうか。

 

盗られたサッシを元に戻す

サッシを元に戻す方法として、サッシを盗っていったサッシ業者に頭を下げ、サッシの料金を支払ってもらうのが、最も手っ取り早い方法です。一般の人はその方法しかありません。
しかし、そんな阿漕な事をする業者に頭を下げるなんてしたくないですよね。

結局、私の知っているサッシ業者とお施主様との
直接取引という形でサッシを納品してもらいました。

ただ、そこに至るまで、簡単ではありませんでした。

倒産した工務店はひじょうに安く建材を仕入れていて、
工務店に見積りを取ったのですが、その金額に合わせる事は不可能でした。

そこで私の知っているサッシ業者の担当者に事情を話し、特別価格でお施主様と直接取引してもらうようにしてサッシの見積りを取りました。
しかし見積の提出期限が過ぎても何の音沙汰もないので連絡すると、「会社から一般の人との直接取引はするな」と言われたとの事でした。

仕方ないので、他の業者を当たりましたが、なかなか一般の人と直接取引してくれるところはありません

サッシが納品された時には、心からホッとしました。

 

建材を施主支給にする

残工事をそのまま工務店に引き継いでもらっても、予算を大きくオーバーしてしまいます。

コストダウンの手立てとして、お施主様が建材店と直接取引して、キッチンなどの住宅設備や内装ドアなど、その他様々な建材を仕入れ、工務店に支給(施主支給)する方法をとりました。

しかし、サッシ同様に一般の人と直接取引してくれる建材店はなかなかありません

結局、あまり具体的にお話する事はできませんが、裏ワザを使い、なんとか直接取引することができました。

 

実は次の手も考えていました

サッシや住宅設備やその他建材を工務店を通さず、直接建材店から仕入れて、施主支給にする事で、コストダウンしたので、何とか予算内に収める事ができました。

もしそれでも予算内に納まらない場合に備えて、次の手も準備していたのでした。

どんな手かといいますと、
大工さんや電気工事業者、水道工事業者などの職人を私が集めてきて、
お施主さんと直接取引してもらう ・・・いわば分離発注という方法です。

現場監督は私がやればいいですし・・・。
何人かの職人さんには声を掛け「いざという時には協力してほしい」と依頼していました。

そうなると、いろいろ別な問題も出てきますので、分離発注という手は使わずに済んで良かったです。

 

 

 

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代表取締役 高田公雄
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