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40代のご夫婦と高校生の娘さんの3人家族。
延床面積32坪、3LDK。
共有空間のLDKから各居室のプライベートが守られる様にゾーン分けしています。
将来、家の売却までを考慮に入れ、堅実な将来設計を考えた間取りの家です。
目次
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お施主さんは40代の働き盛り。
将来の「売却」まで見据えた失敗しない平屋の間取りをプロが解説。
ぜひご覧になって、確かめてください。
動画長さ:11分59秒
以下、動画の内容を文字にしてありますので、文字の方が良いという方はこちらをご覧ください。
お施主さんは40代後半のご夫婦と高校生の娘さんの3人家族。
郊外に平屋を建てて、静かに生活しようと考えておられました。
ご希望の家の広さは延床面積30坪から35坪。
はたしてどんな間取りになったんでしょうか?
では早速、こちらがご提案した間取りです。延床面積は32.0坪(105.99㎡)。
どうなっているか?細かく見て行きましょう。

まず、ご夫婦の寝室が6.8畳。娘さんの部屋が6畳。・・
そして、ご主人の仕事はリモートワークが中心だそうで、書斎が必要との事。そこでご夫婦の寝室の横に4畳の書斎を設けました。
LDKですが、広さは19.9畳。
ただ、寝室のプライベートを確保したいという事で、廊下でLDKと寝室を隔てる様にしました。
それから、奥さんが1年中、花粉症に悩まされているため、洗濯物は室内干しにするとの事でした。
そこで3.5畳のランドリールーム兼、脱衣室を設けました。
以上が、お施主さんからのご要望でした。そしてここから先が、私からのプラスαのご提案です。まずは動線についてのご提案。
通常は浴室、脱衣、トイレ、洗面の水廻りはまとめて配置しますが、トイレと洗面を分離して、家の中央付近に配置しました。
もし、普通に水廻りを奥の方にまとめたらどうなるか?
例えばこの場合だと、夫婦の寝室からトイレまで行くのに、15mほど歩かなければなりません。

しかし、家の中央付近にトイレがあれば、どこからでも短い距離で行ける様になります。
人は平均で1日に約7回、トイレへ行くそうです。
という事は、休日に3人家族が家で過ごしたら、1日にトイレを21回も利用する事になります。
ですから、トイレへ行く動線は結構重要なんです。
それともう1つ、帰宅した時の動線をご紹介します。
外から帰ってきたら、廊下にあるクローゼットに上着とカバンを収納。
洗面台で手を洗ってから、リビングダイニングへ。
もし部屋着に着替えたいという事であれば、手を洗ってから寝室で着替えて、リビングダイニングへスムーズに行く事ができます。
コロナ渦以降、外から帰ってきたら直ぐ手を洗えるという動線が好まれる様になりました。
続いて、LDKの収納についてのご提案。
キッチンの裏に3.2畳のパントリーを設けました。
玄関から近いので買い物から帰ってきた時、すぐ収納できます。
そして、これだけの広さがあれば、食品のストックはもちろん、他にも色々、スッキリ収納できます。
例えば、たまに使うホットプレート。
買った当初は使ったけど、使用頻度がめっきり減ってしまったホームベーカリー。
年末だけしか使わない餅つき機。
いつ誰に貰ったのかさえ忘れてしまった、箱に入ったままの食器。
そういった物の収納に困っているお宅は多いのではないでしょうか?
更に、冷蔵庫の後ろの壁を凹ませて、食器棚とフラットになる様にしてあります。

リビングの方にはテレビの裏に3畳の納戸。
ここには、扇風機や加湿器といった、季節物の家電。
冬はウールのラグ、夏は麻のラグという具合に使い分けるのであれば、ラグを収納。
そして、編み物とか、様々な趣味の道具。
リビングで使うけど、使用頻度はそれほど高くないという物を収納するのに適しています。
リビングダイニングの中央付近には奥行きの浅い物入。
ここには使用頻度の高い物を収納すると良いでしょう。
ハサミやカッターやペンと言った、筆記用具。
爪切りや耳かき、綿棒など、衛生用品。
目薬や絆創膏、シップ、風邪薬などが入っている薬箱。
ハンディ―モップや粘着クリーナーといった掃除道具。
といったものを収納します。
それから、家族全員の服を一ヶ所に収納する最近人気のファミリークローゼットですが、娘さんが
自分の物は自分で管理したいという事で、採用しませんでした。
このプランの中で、最も開放感を演出できる様に意識したのが、リビングとウッドデッキの関係です。
内観パースにするとこの様になります。

リビングとウッドデッキが一体の空間の様になって、広がりを感じられます。
そしてこのウッドデッキが道路から見えない様に、植栽とかで目隠しをすれば、休日に寛ぐ場所として利用する事もできます。
もう1つ、廊下の幅ですが、通常、柱芯で91cmですが、1.5倍の136.5cmにしてあります。
例えば、一般的な91cmの幅だとこんな感じです。まぁ、普通の廊下ですね。
でも136.5cmにするとこんな感じです。かなり空間にゆとりが出ます。
毎日通る廊下ですから、精神的に与える影響は少なくありません。
以上が提案した間取りの詳細内容でした。
字幕を出さず、しばらく表示しておくので、ご興味のある方は一時停止、あるいはスクリーンショットでじっくりご覧になってください。

これまで漠然としていたものが、この様な形で具現化されると自分達がどんな家に住みたいのか、ハッキリしてきますよね。
実はこの後、お施主さんのからの要請で、プランに修正を加えました。どうなったでしょうか?
このプランを元に、お施主さんから真っ先に出てきたご要望は
「パントリーは欲しいけど、こんなに広くなくても良い」という事でした。
お施主さんは「必要ない物は持たない主義」だそうです。
ですから、同じ様にリビングの収納(納戸)も必要性を感じないらしく、
それより、リビングダイニングの中央にある、この奥行きの浅い収納の間口をもっと広くしてほしいとの事でした。
それから、開放感の演出についても、ウッドデッキで何かをする事は、まず無い。それより、家庭菜園をしたい。
廊下についても、広いのは気持ち良さそうだけど、居室の広さを優先したい。
これらのご要望を踏まえて、最終的にこの様になりました。
こちらが変更した間取り。

では間取りの変更した箇所を、ザっとご紹介します。
LDKは前回とほぼ同じ広さの20畳ですが、レイアウトを左右反転しています。
そして、パントリーは3.2畳から1.25畳。
リビングダイニングの収納の間口は90cmから180cm。
主寝室は前回の6.8畳から8畳に。
書斎だった所を、4畳のウォークインクローゼットに。
書斎は6畳の広さにして南側に。
廊下は普通の91cmの幅に。
そして廊下のクローゼットを玄関ホールへ移動。
帰宅した時の動線は上着とカバンをこのクローゼットへ収納。
洗面で手を洗って、ウォークインクローゼットで部屋着に着替えて、リビングダイニングへという流れになります。
それからウッドデッキはやめて、ご要望通り畑に。
そして掃き出し窓に縁台を設置しました。
これによって、車で買い出しに行った場合、荷物を一端この縁台に置いて、
手ぶらのまま玄関から家の中へ入って、荷物を縁台から家の中へ
という具合に流れがスムーズになります。
こんな形に変更した間取りですが、この間取りになったのには、もう一つの理由がありました。
将来、娘さんは就職したり、あるいは結婚によって家を出て、夫婦2人だけになる可能性が高い。
20年後、定年を迎えてリタイアしたら、この家を売って、便利な駅近のマンションへ移り住むかもしれない。
そうなったら、前回の2LDK+書斎という間取りより、3LDKの方が売りやすい、という考えもありました。
以上、40代後半のミドル世代に向けた平屋の間取りでした。
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